塗料セット 7010：キーウのゴースト・ウクライナ空軍用デジタル迷彩

ウクライナ東部で戦闘が始まって以降、ウクライナ空軍は保有機の近代化を進めました。その一環として導入されたのが、旧ソ連の塗装パターンに代わるグレー系のデジタル迷彩です。これはロシアや他の旧ソ連諸国の迷彩とは異なる独自のもので、最初はリヴィウ州立航空機修理工場でのMiG-29の改修時に施されました。その後、この塗装はSu-24、Su-25、そして練習機L-39アルバトロスにも採用されました。

キーウのゴースト

ロシアによるウクライナ全面侵攻の開始直後、メディアでは「キーウのゴースト」と呼ばれるパイロットの伝説が拡散されました。初期の数日間で敵機を6機撃墜したとされ、その後10機、さらに21機という報道も現れました。後にウクライナ空軍は、この人物は第40戦術航空旅団の複数のパイロットを象徴する架空の存在であると説明しましたが、この伝説が偶然に生まれたわけではありません。ネット上で拡散された映像や写真には、グレーデジタル迷彩を施したMiG-29の姿が多く見られ、この旅団の戦闘機がキーウ上空で空中戦を繰り広げた様子と結びつけられました。こうして、この塗装は「キーウのゴースト」の象徴として、メディアやSNS上で強く認識されるようになったのです。

ウクライナ空軍のグレーデジタル迷彩

このデジタル迷彩は、現代の戦闘環境において航空機の視認性を下げる目的で開発されました。工業都市、都市圏、インフラ施設の上空での使用を前提に設計され、ピクセル構造により機体の輪郭を分かりにくくし、空中および地上からの発見を困難にします。この塗装は、工業地帯や密集した建物が多いドンバス地域の環境に最適化されています。

塗料セットの使用目的

この塗料セットは、2014年以降にウクライナ空軍の機体に採用されたグレーデジタル迷彩を忠実に再現するために設計されています。実機の塗装サンプルに基づいた上面用および下面用のカラーが含まれており、ロシア・ウクライナ戦争期に運用された戦術機のリアルな模型製作に適しています。

セット内容：

• 255 RAL 7043 Verkehrsgrau B（トラフィックグレーB）：上面用の最も濃いグレー。
• 254 RAL 7037 Staubgrau（ダストグレー）：上面用のダークグレー。
• 253 RAL 7040 Fenstergrau（ウィンドウグレー）：上面用の中間的なグレー。
• 252 RAL 7038 Achatgrau（アゲートグレー）：上面用のライトグレー。
• 251 RAL 7001 Silbergrau（シルバーグレー）：下面用のライトグレー。
• 250 RAL 7005 Mausgrau（マウスグレー）：ノーズコーンやレーダー透過部用のダークグレー。

コレクション：

• ウクライナ空軍・現用航空機用カラー

対応モデル：

• MiG-29
• Su-24
• Su-25
• アエロ L-39 アルバトロス その他。

塗料の種類：

• アクリル塗料 A7010
• エナメル塗料 E7010

仕上げの質感：

• セミグロス

内容量：

• 6 × 10 mL